4日間のFrance, Tours滞在を終え,昨晩Los Alamosへと戻ってまいりました.フランスの交通機関での窓口対応って,何かとむっとさせられる事が多いんですが,今回も御多分に漏れず楽しい体験をさせて頂きました.
トラブルの元凶は,TGVAIR.Air Franceが運行するTGV,つまりJALが新幹線を走らせてるようなものですが,航空券と列車の通しチケットが買える代わりに,どうも融通が利かないらしい.
Paris CDG空港発 Tours方面へのTGVの多くはToursには停まらず,その隣のSaint Pierre Des Corps サンピエールデコ駅でローカル線に乗り換える必要があります.そこからToursまではほんの5分程度.
さて,問題は帰りの列車.旅程表を再度確認してみたら,空港での乗り継ぎ時間が1時間半しかありません.パリみたいな大きな空港だと,これはちょっと厳しい.おまけにアルカイダ関連でセキュリティが厳しくなっているという情報もあります.出発前日,もっと早い時間のTGVに予約変更してもらおうと,Tours駅の切符売り場へ出かけました.
そこの窓口のお姉さんは英語が話せたのですが,彼女が言うには
You cannot change the train here.
これはAir Franceのチケットだから,Saint Pierre Des Corps駅のTGVAIRの窓口へ行けと言います.仕方ない.彼女に1.2Euro払って隣の駅まで出かけました.
さてSaint Pierre Des Corps駅のTGVAIR窓口.ここのおばさん,英語は全くダメ.TGVから飛行機に乗り継ごうっていう切符なんだから,海外からの客は多いと思うんだけど.
隣にいた英語を話せるおっちゃんにバトンタッチして,こちらの希望が伝わりました.彼が言うには,
You cannot change the train now.
飛行機は明日なので,チェックインにはまだ早すぎる.早い電車に代えることはできるから,その30分前にまた来いとのこと.
さすがにここでは食い下がりました.既に搭乗24時間前です.チェックインは可能なはずだ,今切符が欲しい.でもこの英語職員は,大丈夫だから明日また来いの一点張り.
「ほんとに明日で大丈夫なのか?」
「あー大丈夫大丈夫」
「おまえさ,明日もここにいる?」 (ニヤニヤ笑いながら)
「うんうん,あっちのインフォメーションだけどいるから」
疑心暗鬼になりながらも,”CANNOT” の一点張りじゃ埒が明かない.再び1.2Euro支払ってToursへ戻りました.
そして翌朝.空港に向けて出発です.
まずはローカル線に乗って,Saint Pierre Des Corps駅の昨日ゴネた窓口へ行きました.今日の窓口はあんちゃん.英語はカタコト.例によって,一本早いTGVに変更してくれと頼むと...
No, you cannot.
おいっ!
変更できるって昨日ここで言われたと散々言うも,どうやらこちらが言う英語はあまり理解できないらしい.あんちゃんが言うには,これはAir Franceのチケットで,TGVじゃない.
だーかーらー,わざわざおめえのTGVAIR窓口に来てるんだろうが!
昨日の英語職員が居ないので,意思疎通も困難.結局彼は予約通りのチケットを僕に渡し,とにかくこれで一本早いTGVに乗り込め.で,車掌に乗っていいかどうか聞け,と言います.
乗っていいかどうか聞くためには,既に乗ってないとダメだろう,という僕の英語は理解できなかった模様.当惑した顔の彼に一言,Never Mindと言ってプラットフォームへ向かいました.そしてそこに…
「あっ!」
昨日の英語職員がいます.彼も僕の顔を見て「あっ」と声をあげました.彼に「電車,やっぱり代えられなかったぞ」と文句言うと,僕のチケットを確認し,何やらうーんナルホドといった面持ち.そして,裏にスタンプを押し,さらさらとサインして,
「これで絶対にOK」
「お~」
小さな駅ながら,同じ人物に二度会うとも思わなかったし,彼が最後まで仕事してくれるとも思わなかったです.しっかり握手して別れ,無事TGVに乗り込むことができました.
CDG空港での乗り継ぎ時間もゆったり余裕があり,フードコートで軽く昼食を取る時間もできたとさ.メデタシメデタシ.








いやー、フランスもなかなかのモンなんですねぇ。苦労わんさ!
JALが運行する列車ですか?
・・・。
lce2さん,トラブルは旅行のスパイスにござりまする.
ANAの列車,ANAtrainはあなどれん.
カスタマーサービスのお粗末さはアメリカだけじゃなかったんだ〜(笑)。もう言う事が人によって違うと困りますよね!アメリカに住むと最悪の事態を想定して物事を進めていく必要がありますが、フランスも似たり寄ったりのようですね(笑)。でも最終的に希望が通ってよかったですね。その点日本への出張は気が楽ですか?
Esperanzaの住人さん,フランスの交通機関窓口の対応って,酷い時は酷いですよ.実はAir Franceの窓口でも頭に来ることがあったんですが,その話はいずれまた.
アメリカ生活での最悪の事態って起こりますもんね.飛行機の乗り継ぎがやばい時,最悪の場合はホテルで一泊だなとか思ってると,実際にそうなっちゃうんですよね.もう慣れました(笑)
日本への出張は楽ですね.あれこれ気を揉む必要もありませんし.
フランスに限らずオーストリアでもありそうな話ですね。大きな駅だったら僕も自分の言い分が通るまで窓口を変えまくります。上の状況になったらとにかく乗ってしまいます。東側だったら訳の分からない罰金取ろうとする人とか現れそうですが(笑)。
現地委員さん,僕も最終的には,乗ってしまえばなんとかなるさの気分でした.予約された座席を変更するだけなのに,どうしてそれができないかなあ.
ああ,旧東だったら,意味不明な罰金を取られそうですね.そのまんま車掌のポケット行きとか.
頑張りましたねー☆
やっぱ旅慣れてるから何があっても大丈夫そうですけど。
旅先での一期一会も素敵なもんです◎
またこのおっちゃんと出会うことがあったら、もう運命ですよね!!
あぁ、私も旅したいっ。
Mimi☆Kiraさん,何があっても大丈夫って言われますけど,飛行機に乗り継げなくてパリに余分に一泊とかなったら,やっぱり嫌ですよ.その後の飛行機変更の手続きも面倒だし.食い下がる所は食い下がる,これに限ります.
このおっちゃんにまた出会ったら楽しいでしょうね.多分,相手も覚えてるだろうな.
You cannotを一回聞くたびにいちいち1.2ユーロ払わないとならないんですか?質問代??最終的に個人采配なら、最初にしてくれればいいのにね~・・・。ご苦労様でした。
Sanaeさん,はい,毎回1.2Euro取られます.いえ,質問代じゃなくて,隣の駅へ行く切符をついでにその人から買ってたんです.
なんか,責任が曖昧ですよね.このTGVairの歴史がまだ浅いせいなのかもしれません.システムがスムーズじゃないんですかね.
切符代か~。それが分かってから読み返したら1.2ユーロのところで吹き出してしまいました(笑)。面倒さがよけい伝わって。
ちゃんと切符代って書いてませんでしたね.混乱させてしまいました.
要するに,東京駅じゃ手続きできないからと,何度も浜松町まで行ったようなもんですよ.
結局,合計3.6Euro払いました.
1.2Euroって何代金だろ、チップ?
それに駅の窓口がそんなで
「乗り遅れたらどうするんだ!えっ!どうなんだ?」と腹が立つ。
けど運が残ってて良かった良かった。
使いきってなかったんだ運。
Chieさん,1.2は隣駅までの切符でした.海外の駅の窓口の対応なんてこんなもんですよ.イタリアなんてもっと酷かったし.
運が残ってましたねえ.あのスィートルームで使い果たしたとばかり思ってましたが,頑張れば搾り出せるもんです....って,運って,使い終わった歯磨き粉みたいだな.
旅行はいいけどやっぱり住むのは日本が便利だなぁ〜!
お疲れ様でした!
TOMOSさん,なにかとスムーズには行かないもんです.日本はいいですよね.
なにはともあれ無事戻ってまいりました.どうもありがとうございます.
おフランスもこんな具合ですかー。アメリカと変わらないじゃな〜い。(って言われたらフランス人は怒るでしょうね。)こういう状況を楽しめる境地に至ったLiLAさんに拍手。
あーにゃさん,どこでも同じですよ,同じ.いちいち腹を立ててたら堪忍袋が幾つあっても足りません.
ドイツでも、そういう事いろいろありました。アメリカもヨーロッパもカスタマーサービスいいかげんですね。日本はお客さんの意見を聞いてくれるから、いいところですね~。
ALOHAさん,基本的に余計な仕事をしたがらない人たちですからね.面倒な客がきやがったな~みたいな対応されることはよくあります.その点,日本の窓口は優秀ですよね.JRで切符買うとき,わざわざ一番安い切符を探してくれたこともあります.
ハラハラ ドキドキ しました。
最終的にはめでたしめでたしとなってよかったですけど、
ダメ と言われてはチップ(?)を払うにつれ、血圧がぐんぐん上がりそうです。
はぁ お疲れ様でした…
それは困るだろう、何とかしてあげよう、としてくれる日本は有り難いですね。
でも、どうでしょ、日本でも融通聞かない場面がだんだん増えてきているかも
しれません…。
ポージィさん,最後の最後まで安心できないのが海外一人旅の常です.最終的にはめでたしとなってよかったですよ.あれでダメと言われてたら,おそらく飛行機の乗り継ぎも間に合わなかっただろうし,そのまま最悪の事態になっていたでしょう.まだ運が残ってたんですね.
日本でも融通がきかない場面もあるかもしれませんが,海外に比べたらまだまだ天国ですよ.
へー
なんかフランスに行きたくなくなりますね。
そこまでひどいと。
そこを楽しんでいるように思わせるLILAさんは一枚上ですね。
又勉強させて頂きました。
Rockyさん,一番確実なのは,予め余裕ある旅程を組んでおき,自国内で全て切符を入手してしまうことですかね.ややこしい窓口交渉する必要がありません.まあ,「なんとかなるさ」的思考の持ち主なので,この程度なら楽しんでしまうんでしょうね.
YES! U CAN!!! って言うわ!
どーして、1ユーロじゃなくて1.2ユーロなんだろう?
いたずらリスさん,それは西鉄バスの100円均一が福岡限定だからです.