学者・研究者相手のビジネスモデル?

最近では殆どの学術論文がオンラインで読めるのですが,稀に古いものを確認するのに図書館の書庫に篭ることがあります.そんな時の楽しみの一つが分野外の学術誌をパラパラとめくって見ること.ふと手にした未知の学術誌.これが酷かった.ざっと読んだだけですぐに誤字脱字が見つかる程度の内容です.手抜きここに極まれり.査読・編集をちゃんとやっているのやら.数だけ集めて掲載料収入で稼ぐ,学者相手のビジネスモデルなのかもしれません.

2,3年ほど前に,新しい学会誌が出来たという案内のメールが来たことがあります.インターネットの時代,印刷はもう時代遅れで,オンラインのみの学会誌なんだとか.まあ言っていることは正しいんですが,なんか胡散臭いものを感じました.その出版社のIPアドレスを管理している国を調べてみると,とてもサイエンスには縁の無さそうな所.これも論文業績が欲しい学者を相手にした,新規ビジネスでしょうね.多くの場合,研究内容の「質」を評価するのは難しいので,どうしても「量」で業績を判断されがち.

実際には,伝統ある学術誌がコスト削減とスピードアップ目的でオンライン版のみに移行することはあります.でも新しい学会誌となると,評価のしようもありません.概して酷い論文誌というのは「投稿するものは拒まず」な世界だし,オンライン版にしてしまえば紙媒体によるコストの制限も無くなるので,投稿論文数自体はいくらでも増やせます.比例して,掲載料収入も増えるし,需要と供給の関係が成り立つのなら,図書館で見かけたような酷い雑誌が,そのうちネットに溢れるようになるのかも.

同じように,何だか得体の知れない国際学会への招待状を頂いたこともあります.会議のスコープが,基本的に何でもあり.安直な学会誌論文に輪をかけて「来るものは拒まず」なのが国際学会ですが,ご招待ともなれば箔がつきます.たとえ大安売りで招待状を送りまくっているとしても.

おまけにこの参加登録費が馬鹿高い.これまた大量に研究者を集めて参加費で稼ぐ,新しいビジネスモデルなのかも.おそらくは,真っ当な学会ではちょっと発表できないような怪しげな研究発表が飛び交っていることでしょう.それはそれで楽しげではあります.

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6 thoughts on “学者・研究者相手のビジネスモデル?”

  1. ドクター、いちお文献検索しましたが見つかりませんでした。
    だいたいK. Ibaraki and S. Katsuta,なんて怪しすぎです。

  2. 関係ないですが、今月は2日間だけしかブログのお休みありませんね。毎日楽しみにしています。
    ロスアラモスの科学者の親戚が日曜に遊びにくるので京都と秋葉原に連れて行きます。他に科学者の方が行きたそうな所ってありますか?

  3. ちろこさん,おかしいですねぃ.結構メジャーな学会誌のはずなんですが.ちゃんと国会図書館も探しまちたか.
    茨城先生は野菜物理学の世界的な権威で,彼の著書「野菜飛翔体の研究」は世界30ヶ国語に翻訳されてるんですよ.

  4. Rockyさん,そうなんです.先月からかなりの量のバックログが溜まっていて,今,それを吐き出してるところなんです.なので,日々の生活とは何の脈絡も無い記事ばかり.
    こちらのお客さんが来られるんですか.秋葉原は大概の人に受けますね.他に受けそうな所,そうですねぇ...ここから来るのなら,やっぱり海を見せるのがよろしいのでは.
    ちょっと変な場所なんですが,東京の合羽橋でしたっけ.レストランの食品サンプルが沢山あるところ.あそこは外人に受けるらしいですよ.

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